アーブル美術館に行きませんか

アーブル1

ルーブルじゃないよ、アーブルだよ。

作品のもつ可愛らしさと、見る人をたちまちハッピーな気持ちにしてしまうピュアな色使いやタッチ、そして子どもたち自らがチョイスする作品のセンスに、一気に虜になってしまった アーブル美術館 。ことあるごとにSNSやコラムにチラチラ書いて勝手に応援してますが、ブログも新しくなったことだし、あらためてどーんと書いてみようかと。作品転載の許可も頂きました。

《アーブル美術館》は静岡県に住む小学生兄妹のこども贋作師と、パリのルーブル美術館に憧れる館長(つまりはお母さん)の3人による親子のアートユニット。“名画の贋作”をテーマに、ダンボールや紙袋やプラ板など身近なものに作品を描いています。

活動のきっかけは、一緒に行った美術館で萬鉄五郎の『裸体美人』を見て「お母さんこの絵が欲しいんだよね〜」となにげなく言ったら、兄の天馬くんが「これならボク書けるよ」と帰宅後サラッと模写してプレゼントしてくれたのだそう。そこから3人の贋作ごっこが始まりました。

ちなみに館長はアートや絵画が好きでよく2人を美術館に連れて行くことはあったものの、子どもたちは絵の勉強などはそれまでも今もまったくしたことがないそう。

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はじまりはここから。処女作がヌードて。元ネタはこちら

私は冒頭の『真珠の首飾りの少女』をどこかで見て、ななななにこれかわいい!と一目惚れ。その後東京(ギャラリーアムコ)で行われた個展で実物を観て完全にノックアウト。ギャラリーへの階段を上ってる途中でもうすでに「やばいよやばいよ」と脳内出川が分泌されまくりだったのを憶えてます。

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首飾りの少女と同様、初期の人気作、ウォーホルのマリリン・モンロー。元ネタはこちら。このピンク色もそうだけど、色使いにはけっこうこだわりがあるみたいで、ホントに絶妙な色。2人にはこういう風に見えてるんだなぁ。とにかく実物を見て欲しい!

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ほのぼのマチス。元ネタは見なくても分かりますよね。こどもの絵だけど、でもどこか本質を見抜いてるような。

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岸田劉生の麗子をチョイスするなんて末恐ろしいセンス。

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2013年末の個展で発表されていた1周年記念の大作。元ネタはいわずもがな。facebookでいいね!をしてくれた人200人の名前を記してある、あったかキャンベスープと、スーツケースに書いちゃったリキテンシュタイン。

今年は地元静岡のD&DEPARTMENTで個展も開催されて話題になってました。最近では世界的名画の他にも、名作映画のポスターやレコジャケ、本の装丁の模写にも挑戦してるんですが、その セレクトが(館長であるお母さんが同世代ってこともあり)アラフォーにはツボ・・っていうか五臓六腑、骨身にくる!

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館長が色んなネタを見せてはいても、画伯たちが「これ書きたい」と思ったものしか書かないそう。

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モノクロの色づかいに感動した「勝手にしやがれ」と、最近増えている文豪シリーズ。

っと私の余計な感想はこれくらいにして、とにかく実物を見て欲しい!

ちょうど今、東京・二子玉川のd-labo(駅すぐの二子玉ライズの12階)で作品展が行われています。d-laboはスルガ銀行が運営するユニークなコミュニティスペースで、何やら眺めも凄いらしいです。さらに12月には先述のギャラリー・アムコでもまた個展が行われる予定なので、ぜひ!!!

そして勝手に応援団長オモ子よりPR。アート・出版関係のみなさま、その他何か一緒にコラボをという方、ぜひわたくしまでご連絡をいただければ(繋ぎます)!

アーブル美術館ブログfacebook

アーブル美術館 大贋作展 in d-labo二子玉川
2014年11月17日(月)〜24日(月・祝)ワークショップイベントあり

アーブル美術館 贋作カルタ展 “アーブル・ダルタ”
2014年12月12日(金)〜19日(金)東京・馬喰町 ギャラリーアムコ

 


2014-11-18 | Posted in PEOPLEComments Closed 

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